高校生の時のこと rules by students, rules for students, rules of students. 2003 5 13

 今は昔、私は、歴史的に伝統のある名門の高等学校に通っていました。
その高校は、公立校にもかかわらず、自由な校風で知られていました。
しかし、自由があるからと言っても、学校は、あまり風紀が乱れず、自由な雰囲気でした。
 それは、生徒が知っていたのです。
学校の風紀が乱れると、結局、校則等の規制が厳しくなるということを知っていました。
だから、生徒は自分たちで、ルールを確立して、ルールを守ろうという気持ちが強かったのです。
先生にルールを決められるより、自分たちでルールを決めて、それを守ることが、
どんなに自由であるかを自覚していたのです。
 真の自由とは、自分たちでルールを決め、それを守り、自由を満喫することです。
生徒が最高と思えるルールを決めて、それを行動規範とする。
この行動規範は、先生からみれば、幼稚かもしれません。
しかし、自分たちでルールを決めて、それを守っていくことが価値あることです。
先生に決められたルールは、優れたルールでしょうが、生徒達にとっては砂漠のようなものです。
確かに生徒が作った自主憲法は、先生が作る校則により、劣ります。
しかし、生徒が作った自主憲法は、不備があれば、その都度、改正して、育てていけばよいのです。
ルールとは一回作ってしまえば終わりということではありません。
ルールとは改良を重ねて、育てていくものです。
 パソコンのソフトウェアが発売された当時は、Ver 1.0で、いろいろなプログラムミスもあり、
不安定でしょうが、Ver 1.1、Ver 1.2、Ver 2.0と改良を加えていくうちに、
やがて、ソフトウェアは完成していくように、
生徒が作った自主憲法も、改良していくことで黄金のルールとなっていくのです。
これで、heart of the lawが育てば幸いです
法を作り、法を育てることは、法を守ることに等しい。